平 成 29 年 度
試験問題(記述式)
数
学
(注意) 解答はすべて別紙解答用紙の定められた欄に書くこと。
以下の問に答えよ。
⑴ 三角形ABCにおいて,BC=a,AB=c,a cosA=c cosC であるとする。このとき,ABCはどのような三角形か。
⑵ 座標平面上に放物線C:y =x2− 2x − 3,直線l
1,l2がある。l1,l2は点P1(−1,0)を通るものとし,C とl1の 点
のうちP1ではない方をP2,C とl2の 点のうちP1ではない方をP3とする。線 P1P3とC で囲まれる図形の面積が線
P1P2とC で囲まれる図形の面積の8倍で,P3のx 座標からP2のx座標を引いた値が5のとき,P3のy座標はP2のy座標
の何倍か。
⑶ 平面上にあるn個の円は,どの円も他のすべての円と2つの 点をもち,3つ以上の円は1点で わらないように描かれ
ているものとする。このとき,すべての 点の数をa nとする。a p−a q= 140,p −q= 4であるとき,p はいくらか。
以下の問に答えよ。
⑴ 多項式f(x)= (x− c)2n+1(x + c)2n(x +c)2nのx kの係数を
a k(k = 0,1,2,…,8n+1)とする。ここでnは自然
数,c は正の実数とする。このとき,以下の問に答えよ。
ⅰ c = 4のとき,8n+1
k=1a k はいくらか。
ⅱ c = 2,n= 17のとき,a kが最大となるk はいくらか。
⑵ 長さ 1kmの区間を車が定速で走行するものとする。1回目の走行では速度c km/h,2回目の走行では速度 2c km/h,3
回目の走行では速度 3c km/hとc km/hずつ速度を上げていき,この区間を 2n 回走行する。ここで,nは自然数,c は正の
定数である。1回目からn回目までの走行にかかる時間の 和をS1(時間),n+1回目から 2n回目までの走行にかかる時間
の 和をS2(時間),奇数回目の走行にかかる時間の 和をS o(時間),偶数回目の走行にかかる時間の 和をS e(時間)とす
る。このとき,以下の問に答えよ。
ⅰ S o−S eをS2の関数で表せ。
ⅱ lim
n→∞(S o−S e)= 1となるcはいくらか。
1
(ページ数)
500円,100円,50円の 貨が1枚ずつある。1回目の試行で3枚の 貨を投げ,表が出た 貨をもらうことができる。2回
目の試行では,残った 貨を投げ,やはり表が出た 貨をもらうことができる。3回目以降も同様とし,この試行を繰り返し,
もらえる金額が600円以上になったらこの試行は終了するものとする。このとき,以下の問に答えよ。
⑴ 1回目の試行で終わる確率,2回目の試行で終わる確率はそれぞれいくらか。
⑵ k 回の試行以内で終わる確率をk の関数として表せ (k = 1,2,3,…)。
⑶ 上記の50円 貨を100円 貨に入れ替える。すなわち500円 貨が1枚,100円 貨が2枚あるときに,上記の試行を行う。
このとき,k 回の試行以内で終わる確率をk の関数として表せ。
以下の問に答えよ。
⑴ 座標平面上に1辺の長さが8の正方形OABCを作る。Oは原点,Aは (8,0),Cは (0,8)とする。ある直線が辺OCと
AB上を通り,OABCの面積を2等 するとき,この直線の傾きが取り得る範囲を求めよ。また,この条件を満たす直線が
必ず通る点があれば,その座標を求めよ。
⑵ 座標平面上に1辺の長さが8の正三角形OABを作る。Oは原点,Bは (0,8),Aは第1象限にあるものとする。ある直
線が辺OAとOB上を通り,△OABの面積を2等 するとき,この直線が△OAB上に取り得る範囲を図示せよ。